本日の見通し(為替) ドル円上値重いか、今週は注目イベント多い
先週末のNYタイムの為替相場は円全面高に。米7月ミシガン大学消費者信頼感・確報値が上方修正され、2007年7月以来の高水準を示現したものの、夏休みシーズンに入り短期筋などの動きが鈍ってきていることなどの特殊要因もあって、ドル買いで反応するようなこともなく、あくまで円ショートの巻き戻しが主体と見られる円高局面が続いた。ドル円は97.95円まで下落し98円の大台割れを示現。クロス円も、ユーロ円が130.09円、ポンド円は150.73円まで下落したほか、資源国通貨は、金や原油といった商品相場の下落も重しとなり、豪ドル円は90.57円、NZドル円は79.06円、加ドル円は95.28円まで下げ幅を広げた。ドル円は、本日も上値の重い展開が続くか。先週、WSJ紙が「米連邦準備制度理事会(FRB)が長期間の低金利維持を示すためにフォワードガイダンスの変更を議論する可能性」と報じたことが 引き続きドルの重しとなりそうだ。先週のドル円は、参院選を通過した週明け早朝に100.73円まで上昇した後は手仕舞い売りが優勢となるなかで、WSJ紙の記事をきっかけに週末には6月27日以来の98円大台を割り込んだ。今週は月末・月初となることもあり、米4-6月期GDP速報値や米7月雇用統計などの注目指標以外にも多くの米経済指標の発表が予定されている。また、30-31日に連邦公開市場委員会(FOMC)も予定されている。市場関係者の多くが来年半ば頃の終了を予想しているものの、緩和策縮小の開始時期に関しては見方が分かれており、早ければ9月と予想する向きも多い。FOMC後にバーナンキFRB議長の会見は予定されていないが、声明文で現在のコンセンサスの変化や景気判断などについて見極める展開になりそうだ。