本日の見通し(為替) ドル円はもみ合い続くか、注目材料は中国PMI

2013年07月24日 08:04

 昨日のNYタイムでは、ドル売りが優勢となった。ロンドンタイム入り以降に強まった円売りだったが、その後は上昇していた米債利回りの低下とともにドル売りに傾斜しドル円は反落、ドルストレートは反発した。米経済指標の発表は乏しかったものの、米7月リッチモンド連銀製造業指数が予想外の大幅マイナスとなったことにより、米量的緩和(QE)継続が意識されたことも全般的なドル売りを後押しした可能性もある。ドル円は100.19円まで上昇後に99.50円割れまで押し戻された。また、ユーロドルは1.3239ドル、ポンドドルは1.5392ドルまで上値を伸ばしたほか、オセアニア通貨も底堅い動きが続いた。
 本日もドル円はもみ合い相場を中心に方向感に欠ける動きになりそうだ。夏休みに入っている投資家も多く、手掛かりに乏しい動意の薄い展開が続いていることから、次の材料を待つ状態は続きそうだ。ドル円は、参院選通過後の週明けから売りが先行し100円大台を割り込んだ。その後は99円台を中心に狭いレンジ内での推移が続いている。昨日の海外市場で100円の大台復帰を果たしたが、定着できず99円前半に押し戻されている。さえない米経済指標を眺めながらドル高修正が続いていることもあって、ドル円は下値が意識されやすい可能性はありそうだ。ただ、9月に米量的緩和の縮小を開始するとの思惑や、押し目買い意欲が根強いことをかんがみると、下値を大きく広げることもなさそうだ。東京タイムで発表予定の中国7月HSBC製造業PMIは、結果次第で一つの手掛かりになる公算はあるが、予想と大きくかけ離れない限り為替相場への影響は限定的になるだろう。