本日の見通し(為替) ドル円、居心地いい99円台で次の展開待ちか
2013年07月23日 08:20
NYタイムではドル売りが優勢となった。ロンドン勢の参入後から欧州通貨の上昇を主体にドル売りが優勢となっていたが、NYタイムに入ってもこうした流れを引き継ぎ、さらには米6月中古住宅販売件数が市場予想を下回ったことを背景にドル売りが強まる格好となった。ドル円は99.28円まで下値を広げたほか、ユーロドルが1.3219ドル、ポンドドルは1.5385ドルまで上昇した。資源国通貨は、豪ドル/ドルは0.9271ドル、NZドル/ドルは0.7975ドルまで買い進まれた。ただ、NYタイム午後に入るとドル売りは落ち着き、材料難からもみ合いに転じた。
本日の東京タイムでは主な指標発表予定もなく、株価動向を睨みながらの展開となるか。昨日のドル円は、参院選を通過したことによる手仕舞いの売りや、さえない米経済指標を受けたドル売りで下落したが、下押し局面では押し目買い意欲も強く、一定の底堅さを示している。選挙結果は予想通りだったとはいえ、安倍政権が今秋に進めようとしている成長戦略第2弾、「思い切った投資減税」への期待感も高まることから、大きく円高方向に振れる可能性は低そうだ。目先は手がかりになりそうな材料にも乏しく、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)、米7月雇用統計などを控えていることもあり、ドル円は21日移動平均線や日足一目均衡表・転換線が位置する、99円半ばを中心としたもみ合いが予想される。ただ、夏休みに入る投資家の手仕舞い売りが続く可能性もあるので警戒したい。