本日の見通し(為替) イベント後の動意の継続性を推し量る
2013年07月19日 08:13
NYタイムでは良好な米指標結果を受けながら、ドル高から次第に円売りの流れが強まっていった。関連市場での株高・債券安といったリスク選好的な動きも後押しとなって、ドル円は100.66円、ユーロ円は131.88円、ポンド円は153.11円、豪ドル円は92.22円、NZドル円は79.48円まで上昇した。
本日は海外時間も通じて注目度の高い経済指標の発表が予定されていない。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が明日までの日程で開催されるため、草案が徐々に伝わってくる可能性もありそうだが、為替市場に直接的なインパクトを与える材料となるかは不透明だ。それよりも、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を終え、特に円相場で強まった一方通行的な流れの継続性を確かめる展開となるか。序盤は前日来の動きを引き継ぎ、投信設定への思惑や週末要因、事業法人の決済が集中するゴトー日(5・10日)に向けたドル円・クロス円への買いフローが想定される。米株の動向を受けた日経平均の上昇も下支えになるだろう。その後は市場の雰囲気による部分が大きいが、アジア株・債券市場の流れを見極めながらの上下を見込みたい。ドル円は8日高値101.54円が目先の上値の目標となろう。