本日の見通し(株式) 米雇用統計通過で日本株の出遅れ感を意識か 先物とユーロ円の動向に着目

2013年10月23日 08:18

 東京市場は堅調な展開が予想される。米雇用統計の発表を通過したことで日本株の出遅れ感を意識する買い物が増えてきそうだ。ドルの先高期待はやや後退しており、むしろ日経平均先物とユーロ円の動向に着目か。米金利低下で新興国市場の上昇、円安が絡んでくれば、上値を試す場面も見られる公算が高い。ただし、顕著な売買代金の増加は見込みづらく、業績面の材料や指数は値がさ株頼みだろう。
 
 日経平均株価の予想レンジは14750円-14920円。転換線(14249円)の強い上昇をきっかけに9月高値(14817円)、強いては7月高値(14953円)以降の抵抗線を上回れるかが焦点となる。早期に上に抜け出せないと25日線の上昇が止まり、一目均衡表では遅行スパンの逆転を伴う日柄調整が11月頃まで長引く可能性が高まる。短期的な上値メドは、6/13安値(12415円)~7/19高値(14953円)までの上昇幅2538円を、8/28安値(13188円)から当てはめた15726円処が予想される。基調に変化が生じやすいのは、10/24、11/7、14-18。
 
 22日のダウ平均は前日比75.46ドル高の15467.66ドルで終了した。発表が遅れた米9月雇用統計で非農業雇用者数が市場予想を下回ったものの、現行の量的緩和(QE)政策が当面継続するとの期待感が先行する格好となった。一時は125.90ドル高まで上昇する場面があったが、15500ドルの節目が上値で意識された。
 NASDAQは前日比9.52ポイント高、S&P500は10.01ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ60円高の14770円、ドル建ては105円高の14815円で終えた。