本日の見通し(株式) 米予算案協議進展せず上値は重い 決算やノーベル期待など個別物色か

2013年10月07日 08:12

 きょうの東京市場は反発か。先週金曜日の米国株が反発した流れを受け、買いが先行しそうだ。ただ、米予算案の問題は週末も目立った前進は見られず、とりあえずのショートカバーにとどまりそう。日経平均株価は心理的な抵抗ラインである1万4000円台前半で、ひとまず下値固めの展開が期待される。結局は個別の材料で動くことになり、足元で本格化する8月期決算発表などが目先の材料。ビックカメラの営業利益上振れ観測などが出ており、家電量販店の業績底入れなどが注目されそうだ。また、きょうから発表が始まるノーベル賞への期待から、新興市場など小型株物色も継続されると考えられる。
 
 日経平均株価の予想レンジは14000-14150円。金曜日の高値(14149.77円)を意識した展開が予想される。下値は心理的な節目(14000円)や75日線(14028円)、日足均衡表の基準線(14002円)などを意識する一方、25日線(14270円)は強く上昇が続いており、まずは同線上に早期に抜け出せるか注目したい。ただ、週足の一目均衡表では、来週からは基準線(14179円)と転換線(14002円)はしばらく横ばい。今から4週後の転換線上昇のタイミングまではもみ合い基調が続き、強い動意が付きやすいのは5週後(11/4-8)になるかもしれない。
 
 4日のNY株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前営業日比76.10ドル高の15072.58ドルで終了した。現行の量的緩和(QE)政策縮小を年内は見送ることが意識されたほか、米連邦債務上限引き上げ問題に対する警戒感が後退した。 NASDAQは前営業日比33.41ポイント高の3807.75ポイント、S&P500は同11.84ポイント高の1690.50ポイントで終了した。