本日の見通し(株式) 決算動意を見極め資金温存か、欧米株式が小休止の間は中国を取り巻く材料に注目へ
東京市場はもみ合いが予想される。前日に続き欧米市場から材料が見出せないことや、ドル円の動きもフラットで動意に乏しい。指数全体の高値警戒感を横目に、4-6月期決算発表での動意を見極めるため資金温存か。売買代金の盛り上がりに欠く展開が予想され、TPPなど政策関連株への物色が続く公算が高い。 一方、中国では金融緩和期待や景気下支え策への期待感が台頭し、上海総合指数は再び2000P台回復から直近高値が視野に入りつつある。欧米株式が小休止の間に注目度が増しており、きょう発表の7月HSBC製造業PMI(10:45頃)の結果に対する反応が注目される。 日経平均の予想レンジは14700円-14900円。終値ベースの直近高値(14808円、7/18)が視野に入ってきた。高値を更新できれば、5/22高値(15627円)トライにつながる展開が想定される。一方、日柄面からも5/22高値を前に上げ一服となる可能性はあることや、足元の水準でもたつくと5日線(14690円)が下げに転じるリスクも伴ってくる。 週足の一目均衡表上では、転換線(13684円)が一時的に下落に転じたことによる下落圧力を考慮しつつ、日足の一目均衡表上では遅行線の好転が続いていることや、基準線(13751円)の上昇基調などのポジティブな環境は続く見込み。抵抗帯などがサポートになりえることに加え、移動平均線ベースでも25日線(13944円)や75日線(13851円)などが13900円前後を推移しており、現状では深押しは想定しづらい。 基調に変化が生じやすいのは、7/23-24、30-31、8/9-12、8/22となる。 23日のダウ平均は前日比22.19ドル高の15567.74ドルで終了した。中国が景気下支え策に動くとの見方から、同国がハードランディングを回避するとの期待が高まった。指数は史上最高値を更新するも、上値では利益確定の売りに押されたほか、取引終了後にアップルの4-6月期決算発表を控えていることから、ポジション調整の売りにも押される格好となった。 NASDAQは前日比21.12ポイント安、S&P500は3.14ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ65円安の14715円、ドル建ては5円安の14775円で終えた。