本日の見通し(株式) 決算一巡で好業績株の吟味、猛暑、オリンピック、アップル関連にも注目か

2013年08月12日 08:08

 東京市場は円相場をにらみながら先物主導で短期売買中心か。決算発表が概ね一巡したことで、米株安に対する反応を見極めながら、好業績株を物色する動きがみられそうだ。
 一方、国内ではお盆の週にあたり、売買代金の増加は見込みづらい。欧州や中国景気にやや持ち直すムードが出てきた点は支えになるが、今週発表される欧米の経済指標を通じて円高一服感が強まるかが日本株全体の自律反発のポイントとなる。猛暑関連やオリンピック関連、アップル関連株などが個別に物色される公算が高い。

 日経平均の予想レンジは13420円-13640円。5日線(13940円)の強い下げが続くことや、一目均衡表では遅行線の逆転が続いており下振れに注意したい。一方、抵抗帯(雲)下限値は先週末を境に変化するタイミングだ。SQ前後に生じやすい分岐点アノマリーがあり、目先の底打ちに期待したい局面である。
 週足の一目均衡表上では、今週からの転換線(13684円)上昇で反発に転じられるかが注目ポイント。基調に変化が生じやすいのは、8/9-12、22、26-30がある。

 9日のNY株式市場は反落。ダウ平均は前日比72.81ドル安の15425.51ドルで終了した。中国の7月工業生産の結果が市場予想を上回る伸びを示したことを好感。素材セクターには連日で買いが入り相場の下支えとなったが、6週間上昇した反動で利益確定売りが強まり、一時151.67ドル安まで下落する場面があった。
 NASDAQは前日比9.02ポイント安、S&P500は6.06ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ120円安の13550円、ドル建ては95円安の13575円で終えた。