本日の見通し(株式) 日経平均はダメ押しあっても水準は自律反発の域 先んじて好業績銘柄の選別物色へ

2013年08月01日 08:26

東京市場は弱含む展開か。日経平均のダメ押し的な下げは予想されるものの、6月に下値固めをした水準の上限付近に迫っており、先んじて好業績銘柄への選別物色が予想される。  FOMC声明後の米株の反応が限定的だったことで、今晩発表の米ISM景気指数やあすの米雇用統計の結果に対する米国市場の反応待ちだ。ダウ平均は高値圏でこう着相場が続いているだけに強く反応すれば振れは大きそう。イベントが波乱なく通過できれば、日本株全体の自律反発や、好決算銘柄への物色に広がりが出てくる可能性が高い。  日経平均の予想レンジは13420円-13650円。急速に下落する5日線(13978円)の抵抗が予想されるなか、75日線(13930円)や25日線(14188円)上まで回復できるかがが焦点だ。7/18高値(14808円)を上回れば、5/22高値更新につながる公算が大きい。一方、5日線などが上値で意識され一段安の可能性が十分ある局面である。週足の一目均衡表では転換線(13684円)処で踏みとどまる格好だが、基準線(13494円)まで押されるケースや、6月のもみ合い相場の中値13000円処まで調整が続く展開なども想定しておきたい。8月限SQ通過後の週(8/12-16)から週足の転換線が上昇する可能性が高く、それまでは同線以上を維持したい局面である。 基調に変化が生じやすいのは、8/6、9-12、22、26-30がある。  31日のダウ平均は前日比21.05ドル安の15499.54ドルで取引を終了。予想より強い4-6月期GDPを好感し、一時は113.73ドル高の15634.32ドルまで上昇した。注目されたFOMCでは現行規模の債券購入を継続していく方針を維持。結果を受け再び買いが入ったが、S&P500の構成銘柄を中心に30億-40億ドル規模のリバランスの売りが入ったもよう。 NASDAQは前日比9.90ポイント高と連日で高値を更新。S&P500は0.23ポイント安の1685.73ポイントで終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ50円高の13650円、ドル建ては80円高の13680円で終えた。