本日の見通し(株式) 指数は小動き 業績材料や受注好調が伝わった電子部品株などを物色か

2013年10月22日 08:19

 東京市場は小動きが予想される。今晩発表される米9月雇用統計を前に、株、円相場、ともに様子見を決め込む向きが増えるだろう。外部環境の変化によってよほど円高方向に振れなければ、投機筋による先物のポジション調整の売りも限られそうだ。一方、決算アナウンスを通じて、短期資金による個別物色の勢いは続く公算が大きい。米NASDAQの高値更新を追い風に、受注好調が伝わった電子部品関連株などへの物色も予想される。
 
 日経平均株価の予想レンジは14600円-14700円。7月高値(14953円)や9月高値(14817円)を前に伸び悩んだが、5日線(14538円)上から先週の高値を更新。5/23高値を起点に9/27高値を通る上値抵抗線なども終値でクリアした。
 一目均衡表では遅行スパンの好転や転換線(14238円)の上昇が続いており、目先的には同線の上昇が強くなる10/23に7月高値や9月高値などを上回れるかが注目される。基調に変化が生じやすいのは、10/24、11/7、14-18。短期的な上値メドは、6/13安値(12415円)~7/19高値(14953円)までの上昇幅2538円を、8/28安値(13188円)から当てはめた15726円処が予想される。
 
 21日のNY株式相場でダウ平均は前日比7.45ドル安の15392.20ドルで終了した。9月中古住宅販売件数の結果が予想と一致し反応しなかったほか、22日に発表予定の米9月雇用統計を見極めたいとの向きもあり、ポジションを一方的に傾ける向きは限定的となった。
 一方、NASDAQは前日比5.77ポイント上昇、S&P500は0.16ポイント高で終了した。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ10円高の14720円、ドル建ては55円高の14765円で終えた。