本日の見通し(株式) 後場はアジア株の動向が上昇持続の条件か FOMC前に先物売買に影響大

2013年10月28日 08:12

 東京市場は米国株の上昇や円高一服を受けて買い先行が予想される。一方、FOMCを控え全体的には盛り上がりに欠ける展開が予想され、後場は金融引き締め観測を背景に不安定な中国株の動向次第か。今週から主力企業の中間決算発表が目白押し。堅調な業績結果や、下押す場面では日銀のETF買いが入ることなどは心理的には下支え要因だ。日経平均ベースでは下値の節目に近づいており、直近上昇が続く米国株に大幅に反動安が生じない限りは今週は下値固めとなる公算が大きい。
 
 日経平均株価の予想レンジは14140円-14270円。一目均衡表では抵抗帯(雲)ネジレのタイミングで反発が予想されるが、基準線(14283円)や10/24安値(14273円)などが上値の節目になりやすい。一方、6月安値(12415円)と8月安値(13188円円)、直近安値(13748円)を通る下値支持線や100日移動平均線(13966円)までの下落余地はやや残っている。そこまでの下落の前のアヤ戻しとなる可能性も高いだろう。
 週足の一目均衡表では、転換線(14002円)がサポートとなるかが注目される。遅行線が当時の株価に接近しており、逆転の売りサインを回避できるかの正念場だ。順調であれば、今週から2週続く転換線上昇で反転できるかがポイント。一方、11月第3週(11/18~22)には基準線が下げに転じるリスクがあり注意が必要となる。基調に変化が生じやすいのは、11/7、14-18などがある。
 
 25日のNY株式相場は続伸。ダウ平均は前日比61.07ドル高の15570.28ドルで終了した。24日に発表したマイクロソフトとアマゾン・ドット・コムの決算が好感された。貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が年末商戦に備え、臨時従業員を雇用すると発表し、年末に向けての消費拡大への期待感が買い安心感につながった。
 NASDAQは前日比14.40ポイント高、S&P500は7.70ポイント高で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ85円高の14205円、ドル建ては115円高の14235円で終えた。