本日の見通し(東京為替) 米感謝祭、積極的な取引は手控えられる

2013年11月28日 08:27

 昨日のNYタイムでは、ドル高・円安。米新規失業保険申請件数では、申請数が再び低下基調に戻っており、米11月シカゴ購買部協会景気指数や同ミシガン大学消費者信頼感指数など、景況指数が軒並み良好な結果になったことが好感された。ドル円は5月29日以来の高値となる102.20円まで上昇した。ユーロドルは1.36ドル台から1.3560ドル付近まで押し戻され、豪ドル/ドルは0.9065ドル、NZドル/ドルは0.8116ドルまで安値を塗り替えた。また、株高を背景に、ユーロ円は一時138.80円、ポンド円は166.46円まで上昇した。
 昨日のドル円は約半年ぶりに102円台を回復した。良好な米経済指標の結果を受けたドル高と、史上最高値更新を続ける米株の上昇によるリスク選好の円売り地合いでドル円は上昇基調を継続させている。市場関係者や投資家の多くが休暇に入り、週を通じて閑散な取引が続いているが、本日は米国が感謝祭で株式・債券市場が休場となり、取引はもっと薄くなりそうだ。ドル円は先週から急ピッチで上昇傾向を強めたことから、調整への警戒感はあるものの、先高への期待感から押し目買い意欲は強い。調整下げを強いられても、下押しは限られるだろう。テクニカル指標が軒並み上方向を示していることも、ドル円上昇基調のサポートとなっている。取引参加者が少なく薄商いなか、意外性のある報道や材料に予想以上の反応が示され、相場が大きく上下する可能性があることは警戒したい。東京タイムでは手がかりになりそうな材料は少ないが、感謝祭休場を控え利食い売りもくすぶっていた米株が5日連続で最高値を更新していることは、日経平均の支援材料となり、ドル円は上値こそ限られるが、堅調な流れは続きそうだ。