本日の見通し(東京為替) リスクオン相場に期待も、今週はイベント多数
2013年12月02日 08:04

先週末のNYタイムの為替相場は、米感謝祭後の短縮取引で取引が薄いなか、まちまち。ドル円は米株価の上昇が先行したところでは小幅高に。その後に米株が反落したものの、連れるような反応は見られず横ばいとなった。株価下落の局面において、クロス円が下落する一方でドルストレートでドル買いが見られたことで、ドル円の動きを限定的にしたようだ。
ユーロドルは下落。欧州株が引けにかけて軟化し、ダウ平均やS&Pが次第に前日比マイナス圏へと沈んでいくなか、ユーロドルは高値もみ合いレンジから水準を下げた。ユーロ円も139円半ばで伸び悩み、その後は上値重く推移した。一方でポンドドルは高値もみ合いのなか、一時2011年8月30日以来の高値まで上昇。ポンド円も167円前半から167円後半へ持ち直した。英金融政策の出口戦略が意識されており、ポンドはユーロより底堅かった。
本日の東京タイムはリスクオンの継続の有無に注視。先週末のNY市場は感謝祭の翌日で株・債券が短縮取引で取引参加者も乏しかったことから、為替相場においても東京タイムに引き継ぐような動きは見られていない。そのなかで、昨日発表された中国11月製造業PMIが前月から横ばいだったものの市場予想を上回り、昨年4月以来の高水準を維持していることから中国株の動き出しには注視しておきたい。また、本日も中国11月HSBC製造業PMI・改定値の結果が公表されることから、昨日の指標結果と同様に市場予想を上回るような内容となれば、中国経済の回復を期待した向きからのリスクオンにつながる可能性もあり得そうだ。ただし、今週は豪州では豪準備銀行(RBA)理事会や主要経済指標の発表が予定されているほか、週末の米雇用統計まで欧米の主要経済指標も目白押しとなっており、一過性の動きはあっても一方的なトレンドを形成する動きは手控えられるかもしれない。
