本日の見通し(東京為替) ドル円上げ一服も、底堅い動きは継続

2013年11月27日 08:04

 昨日のNYタイムでは、ややドル売りが優勢となった。序盤は市場予想より強い米住宅関連指標を受けてドル買いが先行したが、その後に発表された米11月消費者信頼感指数が70.4となり、市場予想の72.6を下回ったことを受けて、ドルは売りが優勢となった。米10年債利回りが2.7%割れまで低下する動きにともない、ドル円は101.10円台に下落したほか、ユーロドルは1.3575ドル、ポンドドルは1.6219ドルまで上値を伸ばした。一方で豪ドルは軟調。東京タイムでは買い戻しが進んだが、NYタイムでは売り圧力が強まり、豪ドル/ドルは0.9089ドル、豪ドル円は92.25円まで反落した。
 ドル円は週明けの25日に約半年ぶりの高値となる101.92円まで上昇した後は101円台で小幅上下動が続いている。昨日はさえない米消費者信頼感指数を背景にドルが軟調地合いとなったが、ドル円の下押しは限定的で101円台を割れることなく、直近の高値圏を維持している。明日28日は米国市場が感謝祭で株式・債券市場が休場となり、29日も短縮取引となる。そういった中で積極的な取引は手控えられそうだが、米株が史上最高値圏での推移を続けるなかで、月末に絡んだフローには警戒したい。ドル円は連日102円大台乗せに失敗したこともあり、やや調整が進みやすい地合いとなっているが、東京タイムでは101円前半を中心とした小動きが続きそうだ。101円を割り込んでも下押しは買い意欲が強く、日足一目均衡表・転換線も位置する100.75円付近にとどまると見込んでいる。ドル円は、調整を挟みながら一段高を試す動きは継続する可能性が高い。本日の東京タイムでは、白井日銀審議委員の記者会見以外は主な経済イベントもなく、引き続き日経平均の動向を睨みながらの展開になるだろう。