本日の見通し(東京株式) 9月高値から調整の鉄鋼や海運株などに注目、内需金融系は上値重い

2013年11月19日 08:34

東京市場は戻り売りに押される展開が予想される。下値買い意欲は旺盛とみられるが、上値を積極的に買う材料に乏しい。米国株の上昇や円安一服なども高値警戒感を強める要因だ。金融株への短期資金による物色は続くだろうが上値の重さが警戒される。むしろ9月高値から調整局面にある鉄鋼や海運株などの低位株に注目したい。
 
日経平均株価の予想レンジは15000円-15200円。目先的には下への揺り戻しが生じる可能性はあるが、上昇基調を維持する公算は大きい。調整のケースでも、一目均衡表の転換線(14649円)や7/19高値を起点とした下値支持線などが下値メドとして強く意識されそうだ。
 週足では今週から26週線が上向きに転じやすいタイミングに移ってくる。12月中旬には、26週前が13000円を割り込んだ6月安値付近になり、26週線の強い上昇が株価を押し上げる力として働く公算が大きい。一方、週足の一目均衡表では、今週は基準線が一時的に下げに転じており、週間ベースではその影響を受ける可能性はある。基調に変化が生じやすいのは、11/14-18、11/29-12/2、12/17。
 
 18日のNY株式相場はまちまち。ダウ平均は前日比14.32ドル高の15976.02ドルと、小幅ながらも連日の史上最高値更新で終えた。一時は68.58ドル高まで上昇する場面があったが、著名投資家カール・アイカーン氏がロイターのグローバル・インベスター・サミットの席上で株式市場の大幅下落の可能性を示したことで、今年に入り大きく上昇していたハイテク銘柄に売りが波及した。
 NASDAQは前日比36.90ポイント安、S&P500は6.65ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ10円安の15170円、ドル建ては変わらずの15180円で終えた。