本日の見通し(東京株式) 良好な外部環境を背景に金融セクターなどを物色、日経平均はじり高の展開か
2013年11月25日 08:31
東京市場は米株高や円安を好感し、強含む展開が予想される。目先の高値警戒感から前週末は引けにかけてだれる格好となったが、良好な外部環境が続いていることが確認されたことで、週初からリスクを積極的にとる動きがみられそうだ。
今週の経済指標は、国内の10月鉱工業生産や、米11月消費者信頼感指数、米10月耐久財受注、米11月シカゴ購買部協会景気指数などが注目される。米量的金融緩和の縮小時期の前倒しの見方から、米10年国債利回りが緩やかに上昇しており、日米金利差を背景にドル高・円安への期待感が高まっている。米クリスマス商戦で個人消費の堅調が確認できれば、一段と金利上昇を通じて円安バイアスが助長されるシナリオが想定される。
日経平均株価の予想レンジは15480円-15700円。25日線とのかい離率(5.3%、11/22現在)拡大が意識される可能性はあるが、転換線(14928円)の上昇が続くなかジリ高の展開が予想される。週足の一目均衡表では基準線が今週は下げ止まり、12月第2週目には再び上昇基調に転じる公算が大きい。目先的な押し目を形成する可能性はあるものの、12月中旬までには5月高値を更新してくるだろう。
22日のNY株式相場は続伸。ダウ平均は前日比54.78ドル高の16064.77ドルで終えた。
金融緩和策が続くとの期待感が相場を支えた。韓国が追加で戦闘機の購入との報道を受けボーイングに買いが入ったほか、欧州で多発性硬化症に関する新規医薬品成分の指定を勝ち取ったバイオジェン・アイデックが上昇し、ヘルスケアセクターなどに資金が流入した。
NASDAQは前日比22.49ポイント高、S&P500は8.91ポイント高で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ100円高の15530円、ドル建ては110円高の15540円で終えた