本日の見通し(東京株式) 良好な外部環境を背景に買い優勢へ トヨタ株の動向も重要な要素

2013年11月22日 08:25

 東京市場は良好な外部環境を背景に買い優勢の展開が予想される。週末で後場まで上値を追いづらいが、下押す場面でも先物のショートカバーが下支えとなろう。7月以降のもみ合いから抜け出せないトヨタ自動車(7203)が大幅高できるかも、市場心理改善にとって重要な要素である。
 きのう発表された11月第2週における投資主体別の売買動向(現物と先物を合算)では、海外投資家が6週連続の買い越し(1兆5325億円)となり、個人の売り越し(1兆1472億円)を吸収した。海外勢の買い越し基調が続けば、証券優遇税制の廃止に伴う個人の売りに対する懸念は払拭されるだろう。また、信用の買い残高が大幅に減少している。個人の仕切り直しという観点から、再び短期売買が活発になってくる公算が大きい。
 
 日経平均株価の予想レンジは15480円-15700円。転換線(14792円)の上昇を背景に上値トライとなりそう。目先的な押し目を形成する可能性はあるものの、12月中旬までには5月高値(15942円)を更新してくる可能性が高いとみられる。 
 
 21日のダウ平均は前日比109.17ドル高の16009.99ドルで終了。終値ベースでの史上最高値を更新した。新規失業保険申請件数の結果で労働市場の回復が好感されたことに加え、米上院銀行委員会でイエレン氏が次期FRB議長就任を承認され金融緩和が継続するとの期待が高まった。企業が低金利の借り入れで配当や自社株買いなどを通じ、株主還元策を強化するとの思惑も株価上昇を後押しした。
 NASDAQは前日比47.89ポイント高、S&P500は14.48ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ115円高の15535円、ドル建ては135円高の15555円で終えた。