本日の見通し(東京株式) 米景気堅調で輸出株物色へ 業績改善を見越し海外勢は買い意欲旺盛

2013年12月03日 08:34

 東京市場は小幅高の展開か。好材料の円安と悪材料の米株安が綱引きする展開が予想される。ただ、米ISM製造業指数などから米景況感の改善基調が確認されたことで、ドル円は5月につけた高値に向け円安・ドル高のバイアスが一段と強まる公算が高い。国内の企業業績改善を見越し海外投資家の買い意欲が増す公算が高い。
 日経平均株価の予想レンジは15500円-15800円。転換線(15399円)の上昇、5日線(15601円)の上昇が続くなかで、十字足から一本上方に抜け出す陽線を形成できるかが注目される。
 一方、6/13安値から7/19高値までの上げ幅を8/28安値からあてはめた15725円はすでに達成。1996年6月高値22750円を起点とした長期の上値抵抗線が直近高値付近を通っていることなども、反転下落に注意が必要な点である。短期的な上値メドは、9/27高値から10/8安値までの下げ幅の倍返し15886円処となる。
 
 2日のNY株式相場でダウ平均は前日比77.64ドル安の16008.77ドルで終了した。全米小売業協会(NRF)が発表した集計で、米感謝祭週末の米小売売上高が前年比で減少したことが明らかになった。年末商戦への期待が小幅に後退したことや、モルガン・スタンレーが投資判断を引き下げた3Mが相場の重しとなった。
 NASDAQは前日比14.63ポイント安、S&P500は4.91ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ60円高の15750円、ドル建ては75円高の15765円で終えた。