本日の見通し(東京株式) 新興市場に警戒感の一方、欧米景気の底堅さを背景に主力株下げ渋るか
2013年12月17日 08:28
東京市場は米国株の反発やドル円相場の103円台回復が好感材料となりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を前に売買代金の盛り上がりは期待できないものの、イベント通過後の米株上昇への期待感が主力株の支えになる公算が高い。新興市場の値崩れに対する警戒感が台頭してきた一方、欧米景気の底堅さを背景に主力株の下値を拾う動きが見られるかに注目したい。
日経平均株価の予想レンジは15250円-15380円。12/3高値からは二段下げ目が確認されたが、上昇に転じた基準線(15001円)を下値で意識しながらも、週後半に向け上昇に転じられるかが注目される。アヤ戻しにとどまり調整が長引く可能性もあるが、過去に下方で形成した三角もち合いの上値抵抗線(7月高値14953円、9月高値14817円、10月高値14799円などや、それらをつないだ線)付近などがサポート水準にもなりやすい。
16日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比129.21ドル高の15884057ドルで終了した。欧州株式が好調な製造業景況感指数(PMI)を受けて上昇した流れを引き継いだほか、米11月鉱工業生産が前月比1.1%上昇と市場予想の0.6%上昇を上回ったことを好感した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の量的緩和縮小の影響を吸収できるとの見方が浮上したことも相場を押し上げた。
NASDAQは前日比28.54ポイント高、S&P500は11.22ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ120円高の15340円、ドル建ては215円高の15435円で終えた。