本日の見通し(東京株式) 主力株中心に戻りを試す展開へ
2013年11月14日 08:36
東京市場は米国株高を受け主力株中心に戻りを試す展開か。米金融緩和継続への思惑からドル円が円安方向に伸び悩んでおり、輸出株には重荷だ。為替市場では次期FRB議長に指名されたイエレン氏の公聴会を控えドルを買い進みづらい環境である。昨晩のADRで上昇が目立ったメガバンク株や機械株などの設備投資関連に注目したい。寄り前に発表される国内7-9月期GDPは過去の数字ではあるものの、先行きへの安心感につながる改善基調が示されればなおさらだ。
日経平均株価の予想レンジは14600円-14800円。10/30の戻り高値(14502円)更新後の揺り戻しも現在のところ小さく、大陽線上方での上値遊びを経て、7/19高値を起点とした上値抵抗線(14750円~14800円)に突っかけにいく可能性が高い。一目均衡表では基準線(14274円)が一時的にせよ上昇に転じるタイミングに近く、目先の動向には注視したい。基調に変化が生じやすいのは、11/14-18、11/29-12/2、12/17。
13日のダウ平均は前日比70.96ドル高の15821.63ドルとなり、史上最高値を更新して取引を終えた。中国共産党の第18期中央委員会第3回全体会議が期待できる内容でなかったことで、一時78.67ドル安まで下落した。しかし、翌日に予定されている次期FRB議長に指名されたイエレン氏の公聴会で証言内容が事前に配布され、金融政策はハト派的な内容が踏襲されるとの見方から買いが入り当日の高値圏で終了した。
NASDAQは前日比45.66ポイント高、S&P500は14.31ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ120円高の14720円、ドル建ては135円高の14735円で終えた。