本日の見通し(東京株式) 上昇一服の序盤スタートだが、下げず買い戻しできょうも続伸か
2013年11月26日 08:39
東京市場は米国株が伸び悩んだことで高値警戒ムードが意識され、主力株中心に弱含むスタートが予想される。一方、特段と目立った悪材料は見当たらず、当面の先高を見越して下値では買いが入る公算が大きい。円安による業績上振れ予想や株価指標面での割安感を指摘する向きが増加している点などは逆に目先の警戒要因だが、流動性によるリスクオントレードが続くなか、海外勢による買い越し基調が即座に途絶えることはないだろう。
きょうは10月31日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨が公表される。目新しい内容は期待できないが、リフレ関連銘柄への物色がみられるか注目したい。また、大引けでMSCIパッシブファンドのリバランスによる売り越しが予想されている。
日経平均株価の予想レンジは15575円-15725円。5/22に付けた終値ベースの年初来高値(15627円)に迫る一方、25日移動平均線とのかい離率は6.62%となり、7/18(8.01%)以来の過熱水準まで拡大した。ただ、5日線(15313円)や転換線(15055円)の強めの上昇が続いており、次の変化日(11/29-12/2)に向けこのまま上昇が続く公算が大きい。
目先の上値メドは、6/13安値から7/19高値までの上げ幅を8/28安値からあてはめた15725円、9/27高値から10/8安値までの下げ幅の倍返しとなる15886円などがある。
基調に変化が生じやすいのは、11/29-12/2、12/17。
25日のNY株式市場でダウ平均は前日比7.77ドル高の16072.54ドルで終えた。イランの核開発をめぐる問題でイランと主要国が暫定合意に達したことから、中東情勢の緊張が緩和されるとの見方が材料視された。NASDAQは心理的節目の4000ポイント乗せを達成。一方、ヘッジファンドからポジション調整の動きがみられ、SNS関連銘柄を中心に年初から堅調に推移している銘柄が売られた。
NASDAQは前日比2.93ポイント高、S&P500は2.28ポイント安で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ90円安の15520円、ドル建ては80円安の15530円で終えた。