本日の見通し(東京市場 株式) SQ値を意識し方向感乏しい 連休前に出遅れ株や材料株以外は見送り
2014年01月10日 08:12
東京市場は全般小動きが予想される。米量的金融緩和の縮小ペースの加速が意識されるなか、円安基調が下支え要因となる。1月限オプション清算値を意識しながら方向感が出づらい相場展開が予想され、出遅れ株や材料株への資金シフトが鮮明となろう。
後場にかけては米12月雇用統計の結果を受けた債券や為替市場の反応を見極めるムードが続く公算が大きい。ただ、三連休を前に円安基調、米株先物などの上昇などが確認できれば、先物への買い戻しで引けは小じっかりといったところか。
日経平均株価の予想レンジは15700円-15950円。1/7安値(終値ベース、15814円)を下回らず1/8高値(同、16121円)を上回れば、12/30の高値(同、16291円)更新につながる公算が高い。一方、1/7安値を下回ると12/30高値から二段下げとなり、まずは15600円~15700円程度まで調整が続く可能性も。RSI(9日)などオシレータも50%からの正念場である。
目先的には直近2日間(1/7-8)の高値と安値が重要であることや、下方で推移する基準線(15716円)や25日線(15699円)の上昇角度が現時点は緩やかであるため、それらを強く下回る動きなどには警戒した方がよい。日柄面では1/15-16、1/27-29は基調に変化が生じやすい。
9日の米株式市場はまちまち。ダウ平均は前日比17.98ドル安の16444.76ドルで終了した。前日のFOMC議事録を受けて量的緩和の縮小ペース加速や予想よりも早い金利正常化が意識されるなか、米失業保険申請件数が30万件と市場予想の33.5万件を下回る強い結果となったことを受けて上値が重い展開となった。
NASDAQは前日比9.42ポイント安、S&P500は0.64ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ10円高の15920円、ドル建ては60円高の15970円で終えた。