本日の見通し(東京市場 為替) RBAは金利据え置き、ウクライナ情勢には警戒

2014年03月04日 08:00

NYタイムではウクライナ情勢を懸念した欧州通貨安が継続する一方で、ドル円はNY入り前につけた101.20円を安値に下げ渋るなど円買いは小休止。ユーロはウクライナ問題に伴うリスク回避の売りに加え、ECB理事会を控えた警戒感も下押し要因。ドラギECB総裁が必要に応じて債券購入計画を起動する用意があると改めて言及したことも重しとなり、ユーロドルは1.3726ドル、ユーロ円も139.15円まで下げ幅を拡大。ポンドも上値が重く、対ドルは1.6654ドル、対円は168.83円まで売られた。
 本日は豪準備銀行(RBA)理事会の政策金利発表が予定されている。先月の会合では「金利安定が一番賢明な路線」と当面の金利変更の可能性を後退させ、為替レートに関する文言も削除された。ハト派色を緩めたにも関わらず、中国で理財商品のデフォルトや不動産融資規制の話題が持ち上がったことも影響して豪ドル/ドルの水準にほとんど変動はなく、足元の豪経済データがまちまちな状況を考えれば、明日に豪10-12月期国内総生産(GDP)の発表を控えていることもあって政策の現状維持が示されることが濃厚だろう。ただし、前述のような中国リスクを指摘する可能性はありそうで、その場合はどの程度のリスクをRBAが共有・認識しているかがポイントとなってこよう。そのほかでは、ウクライナ情勢の緊迫化を受けたリスク回避の流れがどの程度継続するかを見極めることになるだろう。NY市場では円高は一服していたが、米株価の流れを受けて本邦株式市場が下げ幅を伴えば、再びドル円・クロス円の上値を圧迫する要因になりそうだ。
 
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