本日の見通し(東京市場 為替) FOMC後のドル高・円安継続、連休前で調整も
2014年03月20日 08:02

NYタイムはドル全面高。米連邦公開市場委員会(FOMC)における量的緩和(QE)縮小の規模は市場予想通りだったものの、イエレンFRB議長の会見や四半期経済予測を受けて早期利上げ観測が台頭した。米長期金利は2.6%台後半から2.792%まで急上昇。ドル円が101円半ばから102.69円まで上昇幅を拡大した一方、ユーロドルは1.39ドル前半から1.3810ドルまで急落した。クロス円はドル円の上昇をサポートに、ユーロ円が141円前半から一時141.92円まで上昇したほか、ポンド円は169.68円、スイスフラン円は116.47円、豪ドル円は92.85円、NZドル円は87.92円まで水準を上げた。米株は金利上昇を嫌気して急落している。
東京タイムもFOMC後のドル高地合いを引き継ぎ、ドル円は底堅い動きが予想される。本邦株価が米株価の下落を受けさえない動きとなればドル円やクロス円の重しとなる可能性はあるが、海外市場でのドル高・円安を好感し日経平均が底堅い動きとなることも想定できるため、大きな心配ではない。ただ、ゴトー日(5・10日)の仲値公示までは円売りが盛り上がりやすいかもしれないものの、日本が3連休を控えていることもあり、次第に利食いやポジション調整の円買い戻しが強まるかもしれない。
