本日の見通し(東京市場 為替) 関連市場主導か 主体性に乏しい展開を想定

2014年03月25日 08:12

週明け24日のNYタイムはドルが軟調。マークイット発表の米製造業PMIが前月や市場予想を下回ったことが手掛かり。米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て米国の早期利上げ期待が高まっていた矢先の景況感の鈍化が、ドル高修正を促す格好となった。ユーロドルは1.38ドルを回復させるとテクニカル要因も加わって1.3877ドルまで急騰。豪ドル/ドルはそれまでの堅調地合いも引き継いで0.9150ドルの年初来高値を示現。ドル円はドル安のなかで米株安と長期金利の低下傾向も重しとなって102円前半で上値重く推移した。
 東京市場では取り立てて注目度の高いイベントは予定されていない。ドル円やクロス円は米株価動向を眺めた本邦株式市場の軟調見通しを背景に、上値の重さを先行させて取引が開始されそう。G7首脳会議ではロシアに対する具体的な制裁は提示されず膠着感もあり、市場のテーマは米利上げ時期を見極める上で経済指標の強弱を確認することに移っている。本日発表される複数の米住宅関連指標ほか、来週の米雇用統計までの一連のデータに一喜一憂する展開が見込まれ、東京タイムは主体性に乏しい流れとなりそうだ。