本日の見通し(東京市場 為替) 週末控えた持ち高調整や短期フロー主導の展開

2014年02月21日 08:01

NYタイムでは株高・債券安のなか各通貨の動意は限定的。ドル円は102円台へ持ち直し底堅く推移したが上値は102.43円までとわずか。ユーロドルは弱い欧州主要国の景況感やウクライナ情勢の混乱を背景としたユーロ売りが一巡すると1.37ドル前半へ切り返して小動きが続き、ユーロ円は140円前半、ポンド円は170円半ばを中心に上下した。
 東京タイムでは1月開催分の日銀金融政策決定会合の議事録公表以外に目立ったイベントはない。昨日、おしなべて弱かった中国や欧州の景況指数(PMI)で、世界経済全体の景気回復に対する不安は投資心理にのしかかりそうだが、米株価の反発からは過度に悲観的な流れも想定できず、為替は各通貨が一進一退の動きとなるか。週末を控えた持ち高調整などを交えつつ、株価動向を頼りに短期的なフロー中心の値動きが見込まれよう。明日からシドニーで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議では、中国経済の減速や米量的緩和縮小もきっかけに生じた新興国市場の混乱が議題の焦点になると思われる。大きなインパクトはないだろうが、米国による新興国へ一定の配慮や各国の対応強化などが盛り込まれれば、緩和縮小ペースへの思惑を短期的に左右する可能性はゼロではないか。合意内容の草案が伝わる可能性もあり一定の注意は払いたい。