本日の見通し(東京市場 為替) 調整続くか見極め 中国主要指標に一定の警戒
2014年01月20日 08:00
先週末のNYタイムでは米3連休を控えたドル高が優勢。ユーロドルは昨年11月26日以来の安値となる1.3517ドルまで下落し、ユーロ円も140.97円まで下げ幅を広げた。ポンドは英小売売上高の上振れを受けた堅調地合いを維持しつつも、ドル買いとクロス円での円買いのなかでポンドドルは1.6400ドル手前、ポンド円は171円前半まで押し戻された。ドル円はドル買いと円買いの双方に挟まれて104円前半で小動き。
米市場の休場を前にしたドル買い方向での調整地合いが、週明けの東京市場でも継続するかをまずは見極めたい。その後は中国の主要経済指標の結果を踏まえた中国株や感応度の高いオセアニア通貨の動向を通じたリスクセンチメントの度合いを推し量る展開となるか。中国10-12月期国内総生産(GDP)は前期の7.8%を下回る7.6%が市場予想の中央値。2013年度は前期比で7%半ばの成長が続き、通年では政府目標の7.5%を上回る7.7%が見込まれている。コンセンサスに近い内容となれば、同国の緩やかな成長が継続していたとの見方から市場に与えるインパクトは限られたものになろうが、同時に発表される中国12月小売売上高や同鉱工業生産のブレの程度によっては豪ドルなどの短期的な動意材料になりそうだ。ドル円はオセアニアタイム早朝に踏みとどまった104円割れを回避できるかが目先の焦点。来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているうえ、今週は注目度の高い米経済指標の発表がほとんどないことで方向感は乏しくなっていきそうだが、イベントに向けて徐々に調整が強まる可能性も否定できず注意したい。