本日の見通し(東京市場 為替) 米株大幅反発で、リスク回避ムードは後退
2014年02月07日 08:02
NYタイムは、ユーロ買い先行後に円売りへシフト。注目の欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利が現行の0.25%に据え置かれ、ドラギECB総裁の記者会見では「金利を長期にわたって現行かそれ以下の水準に維持することを改めて表明」との内容が示された。ただ、同総裁がデフレの認識を示さなかったこと、そして不胎化オペ停止の協議もされなかったことなどの内容に反応する形で、会見が進むにつれてユーロは買い戻しが強まった。その後、米株高・債券安を背景にユーロ主導の動きから円主導の展開となり、ドル円・クロス円は上昇幅を広げた。ユーロドルは1.3619ドル、ユーロ円は138.83円まで上値を伸ばし、ドル円は102円の大台を回復して、102.18円まで買われた。
昨日のドル円は上昇。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ圏はデフレ問題に直面していないと明言したことを受けて、ユーロの買い戻しが進み、ユーロ円の大幅反発がドル円の上昇につながった。また、さえない米1月ISM製造業景況指数の結果を受けて3日に暴落した米株は反発力に欠けていたが、昨日は大幅反発しリスク回避モードが後退したことも、ドル円上昇の支援材料となっている。米新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となったことで、米1月ADP全国雇用者数のさえない結果を受けて強まっていた本日発表予定の米1月雇用統計への警戒感も緩和された。ただ、雇用統計の結果を見極めたいこともあって、東京タイムでのドル円の上値は限られ、101円後半-102円半ばでの推移が予想される。本日から中国市場は1週間の春節(旧正月)連休が終わり再開される。東京タイムでは中国1月HSBCサービス業PMIの発表が予定されているが、製造業PMIがさえない結果となっただけに、サービス業PMIの結果次第では中国の景気減速懸念が一段と強まる可能性もある。