本日の見通し(東京市場 為替) 様子見ムードのなか中国貿易収支に一応の気配り

2014年01月10日 08:00

昨日の欧米タイム、ドル円は米雇用統計前の様子見から104円後半を中心としたもみ合いに終始した。ユーロは、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の、理事会後の会見における「フォワードガイダンスの文言を強めた」「必要であれば行動する準備があることを強調」などの発言に売りで反応。ただ、会見の内容はおおむねこれまでの踏襲で新鮮味に欠け、売り一巡後はロンドンフィックにかけて買い戻された。ユーロドルは1.36ドル前半から1.35ドル半ば、ユーロ円は143円近辺から142円付近まで下落後、それぞれ1.36ドル付近、142円半ばに戻して推移している。
 東京タイムは、米雇用統計のイベントがいよいよ今夜に迫り、様子見ムードを強めていきそう。ドル円やユーロドル、ユーロ円といった主要通貨ペアは、それぞれ昨日レンジの中ほどに戻してNYを引けた。本日も同レンジをめどとした限定的な値幅で推移しそうだ。手控え感の強いなか多少まとまったフローが入ると、値幅は出ないものの軽く上下に振れやすいかもしれない。中国12月貿易収支(市場予想 321.5億ドルの黒字、前月 338.0億ドルの黒字)の発表が予定されており、短期筋の動意の手掛かりにされる可能性がある点には一応気配りしておきたい。