本日の見通し(東京市場 為替) 株価にらみも方向の定まらない上下が続きそう

2014年02月26日 08:00

NYタイムはS&P500種が過去最高値を更新するなど、米株式市場が堅調に推移したものの、ドル円は102円半ばでこう着状態だった。結局は東京タイム昼過ぎから下落し、ロンドンタイムの上昇を経て、昨日東京タイム午前のレンジに帰ってきた。ユーロも対ドル・対円とも上下した後に昨日東京タイムのスタート地点に戻している。一方で売りが先行した資源国通貨は素直に米株高の恩恵を受け、豪ドル/ドルが0.9049ドル、豪ドル円が92.75円まで上昇するなど買い進まれた。
 東京タイムは円主導の相場となりやすいことから、資源国通貨高が目立った昨日海外の地合いを引き継げるかは不透明だ。ドル円がぱっとしない動きだったため、本邦株価が米株高の流れを継続できるか確信しにくい。米株高自体、昨日の東京株式市場が上下に振れたように、強い売買の動機に乏しいなかで上下し、プラス圏で推移している間に引けただけとの見方もできる。株上昇の流れの継続性が疑わしいうえに、ドル円での円売りが下支えになりにくい。本日もイベントが乏しい東京タイムは、方向感が定まらない上下が続くかもしれない。欧州タイムには欧州委員会による冬季経済予測が公表される予定。インフレ見通し引き下げの思惑が高まれば、前倒しで欧州利下げ観測を織り込む動きが強まり、ユーロが動意する可能性はあるか。