本日の見通し(東京市場 為替) 材料乏しいが中国株の動向には一定の警戒を

2014年01月21日 08:00

 週明けの海外市場は米祝日の影響もあって、流動性が乏しく各通貨の動意は限定的。ドル円は欧州タイムの下押し幅を取り戻すような格好でじり高で推移したが、104円前半を中心にした小幅な値動きにとどまった。ユーロドルは対ポンドでのユーロ買いを支えに1.3569ドルまでわずかに日通しの高値を更新。ポンドドルは1.64ドル前半でもみ合ったが、豪ドル/ドルは0.8821ドル、NZドル/ドルは0.8327ドルまでしっかり推移した。
 米休場翌日となる東京タイムでは目立ったイベントがなく盛り上がりに欠ける展開となりそう。ドル円は前日の欧州序盤までに形成したレンジを上下どちらにブレイクするかをまずは見極めたい。テクニカル的には日足一目均衡表・転換線104.10円や同基準線103.97円などが心理的なサポートラインとなって底堅い推移も見込まれそうだが、材料に乏しいなかではこれらの主要線を挟んで方向感の見定めにくい取引に終始する可能性もあるか。関連市場からの手掛かりも限られそう。ただ、前日に約半年ぶりの安値をつけた中国株にさえない流れが続けば、資源国通貨を中心に全般的にリスクを取りづらい相場つきに移行していく懸念はあり警戒したい。