本日の見通し(東京市場 為替) 期末で値動きには期待しづらい

2014年03月26日 08:03

NYタイムでは強弱混在の米経済指標を眺めてドル円が102円半ばを中心にもみ合ったほか、ユーロドルは複数の欧州高官発言で1.37ドル半ばから1.38ドル半ばで荒めの上下を演じた。ユーロ円は140.70円から141円半ばへ反発。ポンドは英コアCPIや小売データの予想を上回る伸びにも支えられて、対ドルが1.6549ドルまで上昇。欧米の株高も背景に豪ドル/ドルは昨年11月以来の高値0.9174ドルを示現し、NZドル/ドルは0.8589ドル、ドル/加ドルは1.1155加ドルまで対ドルで上昇するなど資源国通貨が堅調。全体的にはドルが弱含む展開となった。
 本日も東京タイムでは目立ったイベントはなく、月末・四半期末を目前に控えて実需や機関投資家、生保などが新年度入りまで売買を手控えるなかで値動きは期待できそうにない。前日の米株高やNY市場午後の米債券利回りの上昇基調からはドル円の下値も浅そうだが、FOMC後につけた直近高値102.69円が目先の抵抗として機能しており、足元のレンジで上下するシナリオが濃厚となりそうだ。週後半にかけても米国で重要指標の発表が待ち構えており、市場の中心テーマがウクライナや中国情勢から米利上げ時期の見極めに移っている現状からは、東京市場では手控え感が強まることとなりそうだ。