本日の見通し(東京市場 為替) 日銀現状維持へ 豪CPIは弱さに大きく反応か
2014年01月22日 08:16
NYタイムは円買い・ドル売り。翌週の米連邦公開市場委員会(FOMC)における資産購入ペースに関する思惑から進んでいた流れが一巡してドルの上値が重くなった。米長期金利が時間外の上げを吐き出したこともドル売りを誘引。ドル円は104.03円まで下落したほか、ユーロ円は141.03円、加ドル円は94.78円、NZドル円は86.44円と日通しの安値を塗り替えた。一方でユーロドルは1.3517ドルを安値に1.3570ドルまで反発。ポンドドルは対ユーロでのポンド高も手掛かりに1.6486ドルまでレンジ上限を広げた。
前日のドル円はロンドンタイムでつけた104.75円を高値に連休明けのNY市場で押し戻された。米量的緩和の縮小ペースに関して、米雇用統計の弱さを嫌って当初のスケジュールへの懐疑的な見方から醸成された短期のポジションが巻き戻されただけで、それ以上のドル買い・円売りは見られなかった。年初からのレンジのほぼ中間地点という、居心地の良さそうなレベルを挟んだ上下にとどまる結果となり方向感はいまだ限定的といえそうだ。今日は日銀金融政策決定会合の結果公表が予定されている。今年中の追加緩和は大方の市場参加者が予測しているが、政府が増税後の落ち込みをカバーするために打ち出す予定の成長戦略と前後するような格好で実施する可能性が高く、今日は政策の現状維持が発表されるだろう。そのほかでは豪10-12月期消費者物価指数が注目される。結果の強弱に豪ドルは素直に反応しそうだが、前日のNZの同指標が強かったことでNZには利上げ観測が高まっている。緩和的な政策の継続が見込まれる豪州とのコントラストが意識されているなか、弱い結果のほうが値幅をともなった動意につながりやすくなりそうだ。市場では前年比+2.4%の伸びが予想されている。