本日の見通し(東京市場 為替) 新興国睨み続くも、米GDPを好感した展開へ

2014年01月31日 08:00

 NYタイムは総じてドル高。昨日に米連邦公開市場委員会(FOMC)で、新たに100億ドルの資産買入れ規模縮小が決定された流れが継続したほか、本日発表された米10-12月期GDPが好調な個人消費を受けて、前期比年率+3.2%となったことがドルの上昇を後押しした。また独の落ち着いたインフレ指標から、ECBが低金利をかなりの期間維持するとの思惑でユーロが軟調となったことも、ドルを下支えした。ドル円は株高や債券安が先行する中で、102.89円まで上昇幅を拡大し、ユーロドルは1.3544ドルまで下げ幅を広げた。
 ドル円は、昨日も新興国不安を背景に下押しする場面もあったが、102円の大台を割り込むことなく、底堅く推移した。米10-12月期GDPは市場予想通りの+3.2%となり、米経済が堅調に拡大していることが示され、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で成長が加速しているとしていたことを裏付ける結果となった。量的金融緩和の縮小による新興国市場からの資金逃避観測への懸念で下落した米株は反発し、リスク回避ムードが緩和された。本日の東京タイムでは、新興国の動向を睨みながらの展開は続くも、日経平均の反発が予想されるなか、ドル円・クロス円は底堅い動きとなりそうだ。ドル円は102円後半を中心に103円の大台回復を試す展開が予想される。本日から、中国市場は春節(旧正月)につき、2月6日まで休場となる。東京タイムでは、本邦12月失業率や同全国消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。12月CPIの市場予想は11月と変わらずだが、11月の+1.2%は2008年10月以来の上昇率である。