本日の見通し(東京市場 為替) 掛かり少なく方向感は限定的に
2014年01月17日 08:00

NYタイムではドル売りが優勢。前日までと異なり、この日発表された米経済指標や金融機関の決算内容にあまり強気の内容がなかったことで、米長期金利の低下を伴いながらこれまでのドル高修正とあわさって下落した。ドル円は104.15円まで反落。円買いも入りユーロ円は141.70円、ポンド円は170.21円、スイスフラン(CFH)円は114.94円まで売られた。ユーロドルはドル安のなか、ECBメンバーのハト派的な発言も上昇を抑制し1.3650ドルまでから1.3583ドルへ下落した。
東京タイムでは取り立てて材料はなく、最近では相関性の薄れも感じさせる株価動向に一定の警戒を払いながら各通貨のトレンドが定まりづらい展開を想定したい。ドル円は米雇用統計後の下げ幅を取り戻し、底堅さを感じさせながらも上値に一服感が生じてきそう。週明けは米市場が祝日で連休となるため持ち高調整が強まる可能性もあり、今晩の米経済指標(米12月住宅着工件数や同12月鉱工業生産等)結果を踏まえて値動きが大きくなることも予想される。ただ、月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも資産購入額の縮小が決定される見方で固まりつつあるなか、ドルが調整の粋を超えて下落基調を強めていくこともイメージしにくい。なお、内閣府が本日公表予定の月例経済報告では、景気の基調判断が4カ月ぶりに上方修正される見通しが伝わっている。
