本日の見通し(東京市場 為替) 手掛かり少ない 株価調整あればドル円重いか

2014年02月19日 08:01

NYタイムでは低調な米経済指標の結果を受けてドル売りが先行。米2月NY連銀製造業景況指数や同NAHB住宅市場指数はともに市場予想を下回った。本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表を前に積極的な取引は手控えられたが、ドル円は米長期債利回りの低下も重しに102円前半で上値が乏しかった。ドルが軟調に推移するなか、ユーロドルは1月2日以来の高値1.3771ドルまで上昇した。
 本日の東京タイムは手掛かりが少なく、昨日、今年最大の上げ幅となった日経平均ほか本邦株価指数の動き出しを眺めながらの推移となりそう。日銀による成長基盤支援制度の延長は心理的な支えにはなったものの、実体経済への確実な波及効果に関しては限定的とも思える。株価の急騰はアルゴリズム取引の影響も大きかったと思われ、利益確定の売りも背景に反動をともなって調整することは十分に想定できる。さえない米経済指標が並び、ドルの上値が重いなか、ドル円は仮に底堅さを維持しても、スムーズに前日高値102.75円付近を超えていくようなイメージは持ちにくい。日銀会合後の円売り地合いを海外勢が引き継がなかったことで、円安が短期的なものにとどまる可能性にも留意したい。