本日の見通し(東京市場 為替) 前日来の円安基調はサポートされそう

2014年01月15日 08:01

 NYタイムは米12月小売売上高や同11月企業在庫の結果を好感したリスク選好の円売り・ドル買いが優勢。ドル円はプロッサー米フィラデルフィア連銀総裁やフィッシャー米ダラス連銀総裁のQE早期縮小を期待する発言も後押しに、米10年債利回りの上昇も伴って104.29円まで買い進まれ昨日来の下落幅を取り戻した。ユーロ円は142.64円、ポンド円は171.46円、NZドル円は87.38円、加ドル円は95.26円まで円安で推移。一方でユーロドルはロンドン午前につけた1.3700ドルを高値に上昇は一服。ポンドドルは対ユーロでのポンド伸び悩みに上値を抑えられつつも一時1.6464ドルの高値をつけるなど、値幅は限られたものの底堅さを見せた。
 ドル円やクロス円は米雇用統計後の調整幅を早くも取り戻しだしており底堅さがうかがえる。今日の東京市場では目立ったイベントはないが、米株価や日経先物の動きからは本邦株価の反発が予想され、海外市場からの円安基調がサポートされそう。ドル円は103円前半で実需のおう盛な買いが入ったことも下値への安心感を誘う。米雇用統計での就業者数の鈍い伸びは悪天候などによる一時的なブレとの見方が支配的で、発表後の米金融当局者からQE縮小を支持する発言が聞かれることや、前日の好調な米経済データで成長率の上方修正を見込む向きが増えていることもドル高・円安トレンドを促しやすいだろう。一定の株価の反発は織り込まれていると予想されることから円安が一方的に強まる展開はあまりイメージできないが、ドル円が前日の流れの調整で緩んだ局面では押し目買い意欲が確認されそうだ。