本日の見通し(東京市場 為替) 円安地合い継続も、年度末フローに警戒

2014年03月31日 08:00

先週末の為替市場はリスクオンの流れに。中国の景気刺激策への期待や、米個人消費の強い伸びを受けて、経済に対する見通し改善が期待されたことが背景。中国の李克強首相は景気支援策を講じるとともに、インフラ整備を加速する考えを表明した。ドル円は102.98円まで上値を伸ばし、3月12日以来の103円の大台に接近した。クロス円も全面高で、ユーロ円は141.66円、ポンド円は171.32円、豪ドル円は95.24円、NZドル円は89.20円まで上げ幅を拡大した。関連市場では、株高・債券安が進んだ。
 週明けのオセアニアタイムでも、この流れを引き継いでドル円・クロス円はしっかり。東京タイムでも、リスクオンムードの広がりが確認できれば、底堅い展開が見込めそうだ。日経平均株価に関しては、先週末のシカゴ先物市場で本日の値動きをすでに織り込んでいそうだが、続落している上海総合株価指数が反発すれば、新興国の株式市場への波及を伴って、リスク選好の流れがさらに強まる可能性はあるだろう。利上げ期待が根強いNZでは、早朝に発表された住宅指標が予想に反してマイナスとなったことから、NZドルの上値が若干重くなっているが、他市場の動向次第で高値を塗り替えてくる展開も見通せる。とはいえ、本日は本邦が年度末にあたることから、ドル円・クロス円が上振れした局面では駆け込みで輸出勢の売りが持ち込まれるとも考えられ、上昇幅が思ったほど伸びないといったケースもあるか。