本日の見通し(東京市場 為替) 休暇明けの本邦勢は円買いを先行させるか

2014年01月14日 08:00

 NYタイムは円買いが進行。ドル円はクロス円の下落や米株の軟化にも引っ張られ102.85円まで下落幅を広げた。一方でドル売りの巻き戻しが対欧州通貨を中心に先行し、ユーロドルは1.3637ドルまで下落。ユーロ円はリスク回避の円買いも重しとなり140.50円まで下げ幅を拡大させた。
 祝日明けとなる本邦勢の参入にともない、先週末の米雇用統計の余韻を引きずる格好で円買いが先行するか。米雇用データが予想外の弱さとなったにも関わらず、ロックハート米アトランタ連銀総裁が現行の資産買い入れ額縮小ペースの維持を支持したことで、米株価が大幅に下落した流れが本邦株価の安寄りを誘引させ、ドル円やクロス円での下押しを後押ししそう。指標面では11月経常収支の発表が予定されており、市場予想中央値は3689億円の赤字となっており、2カ月連続での赤字が想定されている。貿易収支の赤字化は常態化しているものの、経常収支の悪化傾向が意識されれば円売りの材料とされる可能性はあろう。