本日の見通し(東京市場 為替) 中国製造業PMIで足元の景況感を見極め

2014年03月24日 08:01

先週末21日のNYタイムでは、ロシアに対するEUの追加制裁措置が限定的なものになるとの見方からユーロに買い戻しが入ったほか、株高を手掛かりに資源国通貨の一部が高値を更新する動きも見られたが、週末を控えた手控え感から全体的な動意は乏しかった。ユーロドルは1.3811ドル、豪ドル/ドルは0.9100ドル、豪ドル円は約1週間ぶりの高値となる93.09円まで上昇。ドル円は102.30円付近でもみ合いを続けた。
 東京タイムでは中国3月HSBC製造業PMI・速報値の発表が予定されている。ウクライナ問題に膠着感が漂うなか、中国の短期金利上昇や景気減速懸念、一部企業のデフォルトが報じられるなど市場の関心が集中しやすい状況のため、結果の強弱が株式や資源国通貨の動向を通じて全体に波及する可能性は少なくない。市場では5カ月ぶりに前の月からは改善するものの、48.7と好・不況の分かれ目となる50の大台は下回ると予想されている。また本日から核安全保障サミットが開催され、G7の首脳でウクライナ問題が協議されるほか、日米韓首脳会談なども予定されており注目される。