本日の見通し(東京市場 為替) 中国インフレ指標を受けた市場の動き注視
2014年02月14日 08:01
NYタイム、ドル円は米小売売上高や新規失業保険申請件数の弱い結果を受けて一時101.70円まで下落。しかし企業の決算内容や再編期待を背景に米株価が上昇したことからリスク回避の円買いが後退し、102円前半を回復した。ユーロ円が139円後半、豪ドル円が92円付近まで水準を戻すなど、クロス円も円売りが優勢だった。ユーロドルはロンドンタイムにフロー主導で上昇した流れを引き継ぎ、米金利が低下するなか、1月27日以来の1.37ドル回復に迫る1.3692ドルまで一時上昇した。
東京タイムは、日本時間10時30分発表の中国1月消費者物価指数(市場予想 前年比+2.4%、前月+2.5%)や同生産者物価指数(市場予想 同-1.6%、前月-1.4%)の結果をこなしたうえで、円売り地合いを継続できるか見定めることになる。本邦株価も米株の上昇を受け底堅い寄り付きが期待されるが、インフレ指標の結果を受けた中国株ほかアジア市場の動向に影響を受ける可能性がある。同材料を受けた動意が一巡すれば、ロンドンタイムに控えた独・仏ほか欧州各国やユーロ圏の10-12月期GDP・速報値の結果待ちのムードを次第に強めていくだろう。