本日の見通し(東京市場 為替) リスクテイクに消極的、GDP受けた株価に警戒

2014年02月17日 08:05

先週末のNYタイムは米連休を前にドル円の動意は限定的。発表された経済指標が強弱混在のなか、101円後半を中心にもみ合った。ポンドドルは2009年11月以来の高値となる1.6756ドルを示現した一方、ユーロドルは対ポンドでのユーロ安に圧迫されて上値は伸びなかった。
 週末の米市場では鉱工業生産や設備稼働率のハードデータが弱含む反面、消費者信頼感指数が市場予想を上回るなどまちまちな結果となった。景況感に前向きな結果が示されたことはポジティブだが、中国金融市場への警戒感もあり米株価が堅調な推移をたどるなかでも円売りはほとんど見られていない。東京タイムでは米市場の流れを引き継いで本邦株価に一定の買い戻しが入ることは期待されるものの、北米市場が休場となる影響もあってリスクテイクに積極的な姿勢を取り戻していく機運は盛り上がりにくいか。今日は10-12月期GDP・1次速報値の発表が予定されている。前期比年率では2.8%の伸びが予想されるが、同デフレーターは2009年第4四半期以降のマイナスが続く見通し。本邦株価への影響を通じて円相場が短期的な動意を見せる展開は想定しておきたい。