本日の見通し(東京市場 為替) ドル円買い材料乏しく、周辺国警戒感継続が重し

2014年03月12日 08:02

NYタイムでは円買いが優勢。ウクライナ情勢への警戒感が拭えないなか、米株安や債券高(利回り低下)がリスク許容度を低下させたことも重しとなって102.84円まで水準を下げた。クロス円でも円高地合いが強まり、対ドルの持ち直しを支えに戻りを試していたユーロ円は142.62円まで、ポンド円は170.94円まで下落。NZドル円は87.05円、加ドル円は92.58円まで安値を塗り替えた。また、豪ドル円も92.22円まで下値を拡大。中国の景気減速懸念や当局による通貨高けん制への警戒感から上値を伸ばしにくいなか、豪ドル/ドルが0.8962ドルまで下落したことも下げ幅を広げる要因となった。
 本日、東京タイムでのドル円・クロス円は上値の重い動きが予想される。週末のさえない中国貿易収支などの結果を受けた円買いは一巡したが、中国経済の先行きやウクライナ情勢をめぐる警戒感は続いている。また、昨日の日銀金融政策会合では、金融政策が市場予想通りに据え置かれた。本邦10-12月期GDPが下方修正され、1月経常収支が過去最大の赤字となるなど、景気見通しが悪化し、4月に消費税増税も控え、日銀が今後の追加緩和について言及するか注目されていたが、追加緩和には触れていない。黒田日銀総裁の会見では「必要なら、躊躇なく調整」としながらも「現時点で何か必要な調整があるとは思わない」とのこれまでの立場を繰り返しただけで、追加緩和への期待を高める内容とはならなかった。本日は日通しで注目の経済イベントが乏しく、明日にオバマ米大統領に米連邦準備制度理事会(FRB)の副議長に指名されたフィッシャー前イスラエル中銀総裁の承認公聴会や次期副議長の基調演説が予定されていることもあり、動意の鈍い展開が予想され、ドル円は102円後半から103円前半での動きとなりそうだ。