本日の見通し(東京市場 為替) ドルの底堅さ維持、豪雇用統計の発表

2014年01月16日 08:07

 NYタイムでは前日同様、好調な米経済指標を背景にドル買いが優勢に。ドル円は終盤にかけて104.70円まで上昇。米長期金利の上昇や、金融機関の決算内容を好感したダウ平均の続伸による上向きのセンチメントも後押しとなった。一方でユーロドルは欧州市場からの弱さも引きずり1.3582ドルまで下落。クロス円は、ドル円の上昇に支えられつつも、米金利上昇による各通貨の対ドルの軟化で戻りが鈍かった。
 東京市場でも関連市場を含めたリスク選好寄りの流れが続こう。ドル円は102円台までの下押しから、米雇用統計発表前の水準まで持ち直した。その後の米経済データの好結果が雇用統計のショックを吸収し、成長見通しへの強気な見方や月末のFOMCでも月額の資産購入額の縮小が決定されるとの予測がドル高を後押ししている。本日もNYタイムで米12月消費者物価指数や新規失業保険申請件数の発表が予定されており、こうしたイベントまではドルの底堅さは維持されるだろう。そのほかでは豪12月雇用統計が予定されている。対ドルでの豪ドル安には足元でいったん歯止めがかかっているが、対NZドルでは2005年以来の豪ドル安を示現するなど弱い流れが続いている。対円も円安のなかで伸び悩むなど他通貨をアンダーパフォームしており、ネガティブな結果であれば豪ドル売りが加速する可能性にも警戒したい。