本日の見通し(東京市場 為替) トルコ大幅利上げ好感も、FOMC結果待ち
2014年01月29日 08:10
NYタイムの為替市場は様子見ムードの強い展開に。午前は、米指標結果を受けたフローが交錯して、各通貨とも動意づく場面はあった。しかし午後になると、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を見極めたいとの思いが強まり、市場の動きは徐々に鈍くなった。米経済指標では、米12月耐久財受注が前月比で-4.3%と、市場予想+1.8%に反して大幅な落ち込みとなった一方で、同1月消費者信頼感指数は昨年8月以来の高水準とるなど強弱まちまちの結果に。市場への影響は限定的だった。ドル円は102円後半で動意が鈍く、クロス円も、ユーロ円は140円半ば、ポンド円は170円半ば、豪ドル円は90円前半でのレンジ相場が続いた。
トルコ中銀は緊急会合を開き、従来の政策金利を2倍強に引き上げた。この結果を受けて、トルコ・リラは急上昇し、為替相場ではリスク選好ムードが広がっている。ただ、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果待ちで、動意は限られそうだ。東京タイムでのドル円は、103円前半を中心に狭いレンジ内での推移が予想される。欧米株の反発を受けて、日経平均も底堅い動きが予想され、ドル円の下支えになりそうだ。今回のFOMCはバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長にとって最後の会合となるが、現段階で会見の予定はなく、声明の発表のみとなりそうで、量的緩和(QE)縮小ペースが焦点となる。大方の予想では、前回同様に100億ドルの減額が見込まれている。新興国の流動性懸念は気がかりだが、FRBは100億ドルの減額ペースを維持し、金融政策の先行き不透明感を払拭に尽力するだろう。一部では、米12月雇用統計のさえない結果や新興国懸念から今回のFOMCでQE縮小は見送られるとの見方もある。また、早期利上げ期待を抑制するため、ガイダンスにさらなる修正を加わるかも注目したい。