本日の見通し(東京市場 為替) クリスマス休暇で円相場の動意は鈍いか
2013年12月24日 08:01

23日の為替市場では、ドル円やクロス円が底堅かった。調整売りに押されドル円は103.77円、ユーロ円は141.90円まで水準を切り下げる場面があったが、弱い米物価指標を受けて緩和的な米金融政策が長期化するとの期待感が根強いなかで米株式市場が堅調に推移し、円売りを誘った。ただ、クリスマス休暇に入っている市場参加者が多いため値動きに勢いはなく、ドル円やクロス円の上値は限定的。対ドルでユーロや加ドルはしっかりとしていたものの、欧州通貨や資源国通貨の値動きも乏しかった。
本日の東京市場の動意は薄いか。クリスマス休暇で市場参加者は減少しており、方向感のある動きは期待できない。昨日の米株式市場が堅調だったため、東京株式市場でも株高の流れが続けば円安に傾く可能性はあるが、円安となったとしても長続きするような流れは発生しないだろう。
値動きがあるとすれば円よりも豪ドルのほうが期待できるかもしれない。豪当局による通貨安誘導から豪ドル/ドルや豪ドル/NZドルは下落トレンドのなかにあるものの、先週から四半期末・年末の豪ドル買い戻しが入っているようで、それぞれ下げ一服感を想起させる週足が現れている。本来であればトレンドに沿って豪ドルには戻り待ちの売りで対処すべきなのだろうが、ごく短期的に値幅を狙うのであれば豪ドル買いエントリーでも妙味があるのではないか。
