本日の見通し(東京市場 為替) イベント多数、東京市場は中国指標に注目

2014年03月13日 08:15

NYタイムでは中国の景気減速懸念やウクライナ情勢に対する不透明感を背景に、米長期金利が低下するなかでドルは上値の重い推移を継続させた。ドル円は6日以来の安値となる102.55円まで日通しの安値を塗り替えた。ユーロドルは一時1.3915ドルまで上昇して7日につけた直近高値に並んだ。ショイブレ独財務相がユーロ圏にデフレの兆しはなく、金利は中期的に非常に低水準であるとの見方を示したことが買い材料とされた。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利を2.50%から2.75%へ引き上げ、NZドル/ドルは朝方に0.8525ドル、NZドル円は87.61円まで高値を更新した。
 ウクライナ情勢への警戒感と中国経済不安への懸念が続いており、ドル円は上値の重い地合いが続きそうだ。本日は東京・NYタイムで注目イベントが多数予定されている。東京タイムでは、豪2月雇用データと中国2月鉱工業生産、同小売売上高などの発表が予定されている。中国全国人民代表大会(全人代)第2回会議が閉幕し、李克強・中国首相が記者会見を行う予定。NYタイムでは米2月小売売上高などの指標発表以外に、米上院銀行委員会での米連邦準備制度理事会(FRB)指名候補者(フィッシャー氏、ブレイナード氏、パウエル現理事)の承認に関する公聴会が予定されている。オバマ米大統領に米連邦準備制度理事会(FRB)の副議長に指名されたフィッシャー前イスラエル中銀総裁の承認公聴会や次期副議長の基調演説が注目される。フィッシャー氏は昨日の証言テキストで、米経済には金融緩和の継続が必要と強調したが、タカ派とされていたサマーズ元財務長官以上にタカ派とされており、発言内容次第では相場が動意づく可能性はあるだろう。
 
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