本日の見通し(東京市場 為替) アジア市場の動きにらんだ動きに

2014年02月13日 08:05

 海外市場で、ドル円は上値の重い米株価と米長期金利のじり高を眺めつつ102円半ばで小幅に上下。ユーロは、ユーロ圏鉱工業生産のさえない結果やクーレECB理事の「ECBはマイナス金利を真剣に検討」との発言を重しに軟調地合いを継続した。ユーロドルは1.3563ドルを安値に反発を試すも、ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いに圧迫されて1.36ドル大台回復には至らなかった。また、ユーロ円も一時138.67円まで下落。139円前半までやや水準を戻してNYを引けた。ポンドは英四半期インフレ報告を受けた堅調地合いを継続させ一段高。英経済の改善が続くなか、英低金利政策の維持は困難との見方が強まり、ポンドドルは1月29日以来の高値1.6600ドルまで上値を伸ばし、ポンド円も170円大台を回復し170.23円まで高値を更新した。
 東京タイムは、強い方向感を示せなかった米株や海外市場でのドル円の動きを引き継ぎ、金融市場全般に取り引きを手掛けにくい状態となるか。ただ、中国の理財商品が一部デフォルトを起こしたとのニュースが伝わっているもようで、中国株ほかアジア市場の株価動向には注意したい。また、中国の動向以外に、豪雇用統計の結果が豪ドル円の動きを通し、円相場に影響を与える可能性もある。だが、豪ドル/ドルの動きを受けたドル相場の方向によっては動きが相殺され、豪ドルの局所的な上下にとどまることが考えられる。