本日の見通し(東京市場 株式) 連休中の米株上昇を素直に好感 海外勢の売買減少も好需給面が上値追いを可能に

2013年12月24日 08:14

 東京市場は連休中の米国市場が上昇したことを素直に好感する展開か。円安方向への伸び悩みが高値警戒の要因にはなりえるが、下げが続いた上海総合指数が反発基調を強めることができれば、そのあたりを材料視してくるだろう。海外投資家の売買減少なども予想されるものの、株価は高値圏にあり好需給面が上値を軽くする公算が大きい。
 
 今週の国内の経済指標やイベントでは、11月住宅着工件数、12月中小企業景況判断、11月20・21日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨、11月労働力調査・有効求人倍率、11月全国消費者物価指数、11月鉱工業生産(12/27)などが重要。一方、海外の経済指標では、米11月シカゴ連銀全米活動指数、米ミシガン大学消費者信頼感(12/23)、米11月耐久財受注、米リッチモンド連銀製造業指数(12/24)などが発表される。
 なお、12/24の米国株式市場は短縮取引、12/25の海外主要市場はクリスマスのため休場となる。
 
 日経平均株価の予想レンジは15980円-16150円。5日線(15549円)の上昇が強くなるタイミングであると同時に、一目均衡表では抵抗帯の上昇が続く。1996年6月高値を起点とした上値抵抗線をやや越えて終えたことで、短期的な上値の目安は、すぐ上方で推移する2000年4月高値を起点とした上値抵抗線(16000円前後)となる。
 週足では13週線(14839円)や26週線(14458円)は上昇基調を維持している。が、13週前は9月高値14817円を付けた時期でもあり、13週線の上昇が株価と同じようなスピードで上昇しづらくなっている。そのため、株価と13週移動平均線との乖離が広がり、上値を重くする要因になりやすい。13週移動平均線からのかい離率は、12/20現在で6.95%である。8%水準を越えてくると高値警戒感が強まる公算が高い。
 
 23日のダウ平均は前日比73.47ドル高の16294.61ドルと連日の過去最高値更新で終了した。サンタクロースラリーへの期待から底堅い動きとなった。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が米TV番組のインタビューで、米議会の予算合意や失業率の低下などで米経済の不透明感が和らいだと指摘。米成長率見通しを引き上げると言及したことも買い材料となった。
 NASDAQは前日比44.16ポイント高、S&P500は9.67ポイント高で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ175円高の16045円、ドル建ては260円高の16130円で終えた。