本日の見通し(東京市場 株式) 輸出株への買い支えと先物の動向がポイント 来週イベントや米株上昇一服には警戒か

2013年12月30日 08:16

 東京市場は小動きか。買い優勢のムードは続こうが、米株市場の上昇一服などに警戒したい。大納会で直近の上昇バイアスから年末高ムードが意識されやすい一方、来週はオプションSQに加え、米雇用統計の発表、米決算スタートなどイベントが多く、連休を前にポジション調整の売りなどが重荷となる場面もあろう。為替市場では円安基調が続いており、輸出関連への買いを支えに、先物市場の動向がポイントになりそうだ。
 
 日経平均株価の予想レンジは16150円-16475円。高値波乱の兆候はあるものの、5日線(16024円)上を維持しておりトレンドフォローである。一目均衡表の転換線(15698円)の上昇基調も続く見込み。短期的な上値メドは、12/3高値から12/6安値までの下げの倍返しで16475円となる。基調に変化が生じやすいのは、1/15-16、1/27-29、2/17、3/4がある。株価と13週移動平均線のかい離率は、12/27現在で8.23%。13週移動平均線と26週移動平均線は上昇が続く。
 
 27日のダウ平均は前日比1.47ドル安の16478.41ドルで終了した。欧州市場の堅調な地合いを引き継ぎ買い先行となったが、買い上がる材料に乏しいなか前日終値付近に収れんし小動きとなった。市場ではマッコーリーがツイッターの投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げたことが注目された。これを受け、同社株は13.04%の急落となり、株式市場全体のモメンタムを重くした。
 NASDAQは前日比10.59ポイント安、S&P500は0.62ポイント安で終了。円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ90円高の16290円、ドル建ては165円高の16365円で終えた。